ユーグレナって何?

Pocket

近頃、ユーグレナという単語を見聞きしたことがありませんか?
ユーグレナとは「ミドリムシ」の学術名称であり、小学生の理科で必ず習うあのミドリムシのことです。
そのミドリムシに注目して、最初に大量培養に成功したのが「株式会社ユーグレナ」であり、2005年以来、沖縄県の石垣島でミドリムシを培養しています。
現在では、健康食品やサプリメント、他にも化粧品としても注目が集まっています。
そこで今回は、ユーグレナ(ミドリムシ)とは何なのか順を追ってご説明したいと思います。
ここからは、分かりやすく「ユーグレナ」で、話を進めていきます。

◆そもそも「ユーグレナ」とは何なのか?
最初に触れた通り「ミドリムシ」の学術名が「ユーグレナ」であり、名前に「ムシ」と付くので「虫」をイメージする方もいますが、虫ではなく「藻」に分類されています。
正式には、ユーグレナ植物門ユーグレナ藻網ユーグレナ目に属する鞭毛虫の仲間とされ、5億年以上前に地球で初めて生まれた微細藻類の単細胞微生物です。
また、ユーグレナは植物性と動物性の両方の性質を持っています。 つまり、ユーグレナは植物でもあり、動物でもあるとても珍しい生物なのです。
ユーグレナの体長はわずか約0.05mm、人の髪の毛の直径がおよそ約0.07mmなので、髪の毛の直径よりも小さいことになります。見るには、顕微鏡が必要なのは言うまでもありません。

◇ユーグレナは光合成で成長する
 ユーグレナは、光合成によって成長していくので太陽光と水、二酸化炭素で育ち、 その栄養素の生産効率はなんと稲の約80倍とも言われ、 また、生存能力がとても高いので、大気中の約1000倍という高い二酸化炭素濃度の中でも成長していけます。

◇ユーグレナは毛で動く
ユーグレナは、植物(藻)でありながら、動物のように動き回ることができます。
体の先端にある鞭毛という毛のようなものを動かすことによって前に進んでいきます。
ユーグレナの鞭毛は、長いものと短いものの2本あり、短いほうは体に隠れてしまって使うことはなく、長いほうの毛だけを使って移動します。

◆栄養の宝庫!ユーグレナに含まれる栄養素とは
前述の通り、ユーグレナは植物と動物両方の性質を持っていることから、ビタミンやミネラルなどの栄養素を59種類も含んでいます。
内訳は以下の通りです。
➀ビタミン 14種
➁ミネラル 9種
 ➂アミノ酸 18種
 ➃不飽和脂肪酸 11種
 ➄その他 7種   

◆ユーグレナ特有の効果と特徴
ユーグレナを摂ることで、以下の様にたくさんの効果や効能が期待できます。
 ・抗アレルギー       ・疲労回復
 ・コレステロールの低下   ・免疫機能の向上
 ・デトックス作用      ・肩こりの改善
 ・ダイエット        ・歯周病や虫歯、口臭などの改善予防
 ・美肌効果         ・大腸がん予防
 ・肌荒れ改善        ・成人病(脳卒中、高血圧、心臓病)の予防
 ・紫外線防御        などが、一般的に言われている効果です。

そんなユーグレナの特徴として、ユーグレナが持つ植物性の栄養素は、本来人間は消化しにくい細胞壁があるのですが、このユーグレナはその細胞壁がないため消化しやすく効率的に植物由来の栄養素が摂取できることです。
そのため、植物の栄養吸収率は40%前後と言われる中、ユーグレナは何と93.1%の吸収率を誇っているのです。
また、ユーグレナには「パラミロン」という、ユーグレナ特有の成分が含まれています。
そのパラミロンの表面には無数の細かい穴が開いており、ユーグレナが光合成で作り出した糖分をそこに吸収すると考えられています。その特徴を利用して、パラミロンを人の体内に取り込むと、その細かい穴に体内の不要な物質(中性脂肪など)を吸収する性質があるともいわれています。

ユーグレナを摂取すれば、1度に植物性・動物性両方の栄養素を得ることができるので、 人々の栄養不足や栄養バランスの乱れを解決する一助となる「未来の食材」として期待されています。ユーグレナは、今とても注目されている生物なのです。